2010年06月20日

口蹄疫で不適切表示

口蹄疫で不適切表示

社説 宮崎日日新聞 6月18日付 より
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=27867&blogid=5&catid=15

農林水産省は16日までに、全国の小売店などで「宮崎県産の肉は扱っていません」などと、本県の口蹄疫問題に関連した不適切な表示を10件確認した。
私たちは繰り返し「口蹄疫に感染した牛、豚の肉は流通していない。仮に食べたとしても問題はない」と伝えてきた。在京のテレビ局なども同じ趣旨のことを何度も伝えている。それなのに…である。残念なことだ。
ただ、日本は広く、食肉を扱う業者は無数に存在する。そのことを考えれば10件は落胆するほど大きい数字ではない。ごく一部を除く、圧倒的多数の精肉店や焼肉店など食肉関係者は口蹄疫に関する正しい知識を持ち、本県産の牛肉、豚肉を「安全でおいしい肉」と正当に評価してくれている。

■「根も葉もないデマ」■

 ただ、感染の長期化によって根も葉もないデマが広がらないという保証はない。これからも口蹄疫に感染したり、ワクチンを接種したりした牛や豚の肉は市場に出回らないことなどを口酸っぱくなるほど説明し続けたい。
 農水省は不適切表示を確認した10件について、修正を要請し、すでに改められた。同様の表示は、飲食店などのホームページ(HP)でも確認されたが、すべて撤去、修正された。口蹄疫の終息まで調査を続ける方針だという。
 調査は、本県で口蹄疫が初めて確認された4月20日から全国各地の農政局や農政事務所の職員が行ってきた。15日までにスーパーの食肉売り場や小売店など2万1854店舗を巡回した。

■バーベキューで支援■

 鳥インフルエンザが起こったときも風評被害が問題になった。農水省も「経営者や消費者が誤った情報を持たないように調査を続けていきたい」としているが、すべての状況が落ち着くまで、しっかりとした調査と指導をお願いしたい。
 口蹄疫で苦しむ本県を応援しようと13日、全国6都県の市民が一斉に宮崎牛を食べたり、バーベキューを行ったりする「宮崎を支援しよう!全国一斉BBQ(バーベキュー)大会」があった。徳島県松茂町では野外バーベキュー大会が開かれ、あいにくの雨にもかかわらず40人が参加してくれたという。宮崎市の焼き肉レストラン「アパス」の会場には112人が詰め掛け、売り上げの一部は義援金になった。
 宮崎市内でよく足を運ぶホルモン焼きの専門店も口蹄疫発生以前と変わらない盛況ぶりのようだ。赤々と炭火が燃えるカウンターがいっぱいで入店できない場合もあり、居並ぶ客の背中が心強く思える。
 殺処分や消毒作業を直接手伝うことはできないが、せめて本県産の肉を食べることで「風評」阻止の力になろう。

社説 宮崎日日新聞 6月18日付 より
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=27867&blogid=5&catid=15


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Posted by やんち at 15:10│Comments(0)情報
 
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