2008年06月11日

「感謝は言葉で表してこそ」

「感謝は言葉で表してこそ」


野口嘉則 公式ブログ 「幸せ成功力を高めよう」 より

「感謝は言葉で表してこそ」

さて、今日は最初に、ある会社のお話を紹介します。
その会社の社長は、次のようなことに気づかれたそうです。

ノウハウや制度ばかりを追求しても、社員の心が豊かにならないと、組織は活性化しない。
「本当の感謝とは何か?」を社員に実体験させてこそ、お客様に心から感謝できる社員が育つ。

このことに気づいた社長は、毎年の入社試験の最後に、学生に次の二つの質問をするようになったそうです。

まず、「あなたはお母さんの肩たたきをしたことがありますか?」
ほとんどの学生は、「はい」と答えるそうです。

次に「あなたは、お母さんの足を洗ってあげたことはありますか?」
これには、ほとんどの学生が「いいえ」と答えるそうです。

「では、三日間差し上げますので、その間に、お母さんの足を洗って報告
に来てください。それで入社試験は終わりです。」

学生達は、そんなことで入社できるのなら、とほくそ笑みながら会社を後にするそうです。

ところが、母親に言い出すことが、なかなかできないのです。

ある学生は、二日間、母親の後をついてまわり、母親から「おまえ、気が
狂ったのか?」と聞かれました。

息子「いや、あのー、お母さんの足を洗いたいんだけど。」
母親「なんだい?気持ち悪いねー。」


こうしてその学生は、ようやく母親を縁側に連れて行き、たらいに水を汲
み入れました。
そして、お母さんの足を洗おうとして、お母さんの足を持ち上げた瞬間・・

母親の足の裏が、あまりにも荒れ放題に荒れて、ひび割れているのを掌で
感じて、絶句してしまいました。

その学生は心の中で、「うちはお父さんが早いうちに死んでしまって、お
母さんが死に物ぐるいで働いて、自分と兄貴を養ってくれた。この荒れた
足は、自分達のために働き続けてくれた足だ。」と悟り、胸が一杯になり
ました。

そして、「お母さん、長生きしてくれよな。」と、ひとこと言うのが精一杯
でした。

それまで、息子の「柄にもない親孝行」をひやかしていた母親は、「ありが
とう」と言ったまま黙り込んでしまいました。
そして、息子の手に落ちてくるものがありました。母親の涙でした。

学生は、母親の顔を見上げることができなくなって、「お母さん、ありが
とう」と言って、自分の部屋に引きこもったそうです。

そして翌日、会社に報告に行きました。

学生「社長、私はこんなに素晴らしい教育を受けたのは初めてです。あり
がとうございました。」

社長「君は一人で大人になったんじゃない。お父さんやお母さんや、いろ
いろな人に支えられて大人になったんだ。そして、これからはな、自分一
人の力で一人前になるのではないんだ。私も、お客様や従業員や、いろい
ろな人達との出会いの中で、一人前の社会人にならせていただいたんだよ。」

入社試験の段階で、素晴らしい人財教育をされてますね。

親孝行を通じた人財教育と言えば、東日本ハウスも有名です。

東日本ハウスでは、新入社員に対して、「4月の初月給の中から両親にプレ
ゼントをするように」と指導します。

両親の前に正座して、「私を○○年間育ててくれてありがとうございました。
おかげで、社会に出て初めての給料をいただくことができました。その給料
で、△△△を買ってきました。これが第一回目の親孝行ですが、今後も親孝
行しますので、よろしくお願いします。」と言えるよう、話し方まで会社で
練習させるそうです。

この初月給からの贈り物で、ほとんどの親が涙を流すそうです。

東日本ハウスの創業者である中村功氏は、
「喜んでくれる親を見て、人に喜んでもらう、人の役に立つ、そういうこ
とがこんなにも素晴らしいものか、と体験するのです。これに勝る人間教
育はありません。」とおっしゃっています。

また、感謝の気持ちを言葉で表して伝えることの大切さを強調されて
います。

今や、東日本ハウスでは、毎年4月を親孝行月間として、新入社員だけで
なく、全社員が親孝行に取り組んでおられます。



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Posted by やんち at 16:38│Comments(0)サプリメント
 
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