2007年12月29日

心に描くことの驚くべきパワー

心に描くことの驚くべきパワー

1990年、ヴィクトル・フランクルは、カリフォルニア州アナハイムの7000人もの聴衆の前で、自分の人生について語りました。フランクルは、その講演の中で、ポーランドの収容所での“ある一日”のことを語ました。

その冬の日、彼は、他の収容者たちとともに、寒空の下を行進させられていました。
重労働と栄養失調のせいで体調を崩していたフランクルは、急に激しく咳き込みはじめました。

彼はしゃがみこんでしまい、監視人がやってきました。
監視人は、こん棒でフランクルを殴りながら、「すぐに立ち上がらないと、死ぬまでここに放り出しておくぞ」と言いました。

立ち上がる気力も体力も残っていなかったフランクルは、一瞬、死を覚悟し、地面にうずくまりました。しかし、次の瞬間、フランクルは心の中で、ある場面を心に描きました。

彼が想像したのは、戦争が終わった後の“ある場面”でした。

彼が描いたのは、戦後のウィーンで演台に立ち、「死の収容所の心理学」と題する講演をおこなう自分でした。収容所での体験をもとにした講演に、聴衆が熱心に聞き入っています。
演台に立つフランクルは、過酷な状況に耐えうる人間と、そうでない人間がいると論じていました。

そして彼は、こん棒で殴られ、立ち上がる体力が残ってなくて、一瞬死を覚悟した日のことを話しはじめました。
「私は、皆さんに講演する今日の日を夢見て、立ち上がることができたのです。監視人は、私を殴るのをやめ、私は歩き始めました。」

以上のように聴衆に語りかける自分をイメージしているうちに、現実のフランクルも立ち上がることができたのです!

心に描いたイメージが、フランクルの気力と体力を引き出したのです。

彼は、収容所まで歩いて戻るあいだも、この講演のことを想像し続けました。
そして、このすばらしい講演を終え、聴衆の拍手喝采を浴びているところを想像しながら、寝床についたのです。

そして数十年後、フランクリンのこの講演は、アナハイムで7000人の聴衆の拍手喝采を浴びたのです。

問題にぶつかった時、原因分析ばかりやって、行き詰ってしまうことがありますね。そんな時は、問題が解決した後の未来をはっきりと描くのです。

その後で、問題が解決した未来から、現在に立ち返り、「その未来を実現するためには、どのようにすればいいか?」を考えるのです。

「幸せ成功力を高めよう」より


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Posted by やんち at 15:21│Comments(6)サプリメント
この記事へのコメント
うんうん。
よく分かります。

絶望=望みが絶える。
希望=まれな望み。

紙一重ですね。
Posted by はつかで at 2007年12月29日 16:27
☆ はつかでさん

 希望と絶望、そうなんですよねぇ

 今日の気づき、ありがとうございました。
Posted by やんちやんち at 2007年12月29日 17:51
未来をはっきりと描く・・・こういう想像力が最近欠けていました。
反省ばかりじゃ楽しくないですね!
未来を想像しながら毎日暮らしまーす♪
やんちさんのブログ、いつも今の私にぴったりな内容でビックリします。
いつもありがとうございます。

来月15日だったら那覇まで行けるかもわかりません!
また連絡しますねー^^
Posted by マリリンマリリン at 2007年12月30日 07:29
☆ マリリンさん

 >反省ばかりじゃ楽しくないですね!
 未来を想像しながら毎日暮らしまーす♪

 ホントですねぇ、どうしたら楽しくなるかを考えていきたいですね~

 15日無理しないでくださいね、でも楽しみで~す。

 コメントありがとうございま~す。
Posted by やんち at 2007年12月30日 09:02
グランドデザインはポイントですね!
とても勉強になりました。

イメージは実現!!!

感謝です。
Posted by まっつぐまっつぐ at 2007年12月30日 20:24
☆ まっつぐさん

 私の場合、「沖縄に住むことを実現するにはどのようにすればいいか?」を考える‥ということでしょうか

 イメージが具体的になり一歩前に踏み出す勇気が出た気がします。

 いつもありがとうございます。
Posted by やんち at 2007年12月31日 06:27
 
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